キミは『アンカー』という言葉を知っているだろうか?
文字通り、船の錨(イカリ)を表す言葉だが、
心理学では、ある意味を成す言葉である。
アンカーとは、あるモノや場所など、何でも良いのだが、
「ある対象物」に、自分の記憶させたい情報を、
意図的に記憶させ、いつでも引き出せるようにしておく手法のことだ。
条件反射は無意識なので、いつでも取り出し可能ではない。
だが、この条件反射を意図的に引き出せるように記憶させるのが、
「アンカー」だ。
例えば、仕事で成功体験をしてご機嫌な気分の時に、
ご褒美としてエビスビールを飲んだとする。
その時に、七福神のえびす様を眺めながら、ビール瓶を握り締めたとする。
手に感じるヒンヤリとした冷たさと、手首に流れる滴。
店内のガヤガヤとした賑やかな声。
グラスから弾けるビールの泡。
そんな情景と共に、ある埋め込みたい情報を記憶させる。
そのシチュエーションに。
後日、再びエビスビールの瓶を握り締めた時に、
ご機嫌な気分が自然と沸いてきたり、
なんだか今度もウマク行きそうな予感がしたり、
この時の店内の光景が自然と浮かぶようになったら、
それは充分、1つの「アンカー」となっている。
要するに、自分自身に「思い込み」ってヤツを刷り込ませるのだ。
本のムシだった頃に、こんな手法があることを知って、
僕はかれこれ10代の前半からこの「アンカー」という技を多用している。
(なにぶん素人の解釈だから、
最近の心理学ではどう定義しているのかはよく分からないが・・・)
いずれにせよ、僕は世界中のあらゆるところに
この「アンカー」を埋め込んでいる。
だから、必要な時に、その場所やそのモノに出会いに行き、
その時に封じ込めた記憶を引き出している。
特にクリエイティブな創作や制作をする時に便利なのだが、
ビジネスでもかなり使える。
僕の師匠も、偶然この「アンカー」を活用していた。
まだ知らなかった人には、コツが必要だが、オススメの方法である。
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