2009年10月17日土曜日

アンカー「anchor」


キミは『アンカー』という言葉を知っているだろうか?

文字通り、船の錨(イカリ)を表す言葉だが、
心理学では、ある意味を成す言葉である。

アンカーとは、あるモノや場所など、何でも良いのだが、
「ある対象物」に、自分の記憶させたい情報を、
意図的に記憶させ、いつでも引き出せるようにしておく手法のことだ。

条件反射は無意識なので、いつでも取り出し可能ではない。
だが、この条件反射を意図的に引き出せるように記憶させるのが、
「アンカー」だ。

例えば、仕事で成功体験をしてご機嫌な気分の時に、
ご褒美としてエビスビールを飲んだとする。
その時に、七福神のえびす様を眺めながら、ビール瓶を握り締めたとする。

手に感じるヒンヤリとした冷たさと、手首に流れる滴。
店内のガヤガヤとした賑やかな声。
グラスから弾けるビールの泡。
そんな情景と共に、ある埋め込みたい情報を記憶させる。
そのシチュエーションに。

後日、再びエビスビールの瓶を握り締めた時に、
ご機嫌な気分が自然と沸いてきたり、
なんだか今度もウマク行きそうな予感がしたり、
この時の店内の光景が自然と浮かぶようになったら、
それは充分、1つの「アンカー」となっている。

要するに、自分自身に「思い込み」ってヤツを刷り込ませるのだ。

本のムシだった頃に、こんな手法があることを知って、
僕はかれこれ10代の前半からこの「アンカー」という技を多用している。
(なにぶん素人の解釈だから、
 最近の心理学ではどう定義しているのかはよく分からないが・・・)


いずれにせよ、僕は世界中のあらゆるところに
この「アンカー」を埋め込んでいる。

だから、必要な時に、その場所やそのモノに出会いに行き、
その時に封じ込めた記憶を引き出している。

特にクリエイティブな創作や制作をする時に便利なのだが、
ビジネスでもかなり使える。
僕の師匠も、偶然この「アンカー」を活用していた。

まだ知らなかった人には、コツが必要だが、オススメの方法である。

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